中学受験の勉強の中でも、最も退屈で厄介なものの一つが、暗記物というお子さんは多いのではないでしょうか。理科の地学、生物、社会などで高得点をあげるためには、どうしても、無理矢理にでも覚えるというのが、必要となります。これは、誰もが通る道であり、避けて通ることができないということは、ご理解いただけると思います。しかし、暗記も大切な学習だから、とにかく覚えなさいといっても、生徒たちは、なかなか覚えられないものだと思います。また、子供たちが、なかなか自分から覚えようとしないということもあると思います。
逆に、成績が優秀な生徒は、自分なりに工夫しながら、暗記科目に取り組んでいるようです。そのような生徒は、暗記のこつをつかんで、どんどん暗記していくことで、中学受験に成功する可能性もアップしていくと思います。しかし、覚えようとしない子に、無理やり覚えさせようとしても、モチベーションは下がる一方です。脳科学的にも、子供にとって、精神的にも、良くないということにもなりかねません。
どうにかして、簡単に覚えられる方法はないかと考え、語呂合わせなど、いろいろ試した方もいらっしゃるでしょう。そして、替え歌を作って歌う暗記法が、一番頭に入りやすいという意見が多くあります。暗記しなければならないものを、自分の好きな曲の詩に書き換えてみてください。口、耳、目を同時に使うので、何度もその替え歌を繰り返すと、自然に暗記できてしまうそうです。
これは、大変効果的な暗記法です。しかし、歌詞を作るのに手間どったりすると、勉強する時間をとられてしまう可能性もあります。完璧を求めず、なんとなくメロディーに合う程度でいいでしょう。このように、いろいろと工夫して勉強すると、普通に勉強するよりも、確実に記憶に残り、また楽しく勉強できるものです。本番でもうまくいく可能性が高まるでしょう。いろいろな工夫をして、中学受験を成功させましょう。
一般的に、中学受験の準備を開始する学年は、4年生から5年生で、十分だそうです。中学受験塾によっては、ゆとり教育の導入によって、小学3年生から受験勉強を始める必要があると、と言っているところもあります。しかし、それは、少子化によって、生徒数が減少するのを防ぐために、早いうちから生徒を確保しておこうという、塾側の理由も影響しているようです。
もちろん、基礎学力が不足しないように、4年生になる前から、漢字や計算などは、ドリル等を使用して、学習しておく必要があります。また、家庭学習の習慣化を身につけるには、通信教育等を利用するのが、効率的でいいでしょう。中学受験を乗り切るためには、体力も必要です。塾通いというのは、決まった曜日と時間に通うことになるので、子どもに負担がかかり、ストレスもたまりやすくなります。
また、塾の勉強は、先取り学習なので、学校の勉強よりも進度が速く、学習した内容が、頭の中で、ごちゃごちゃになってしまい、混乱することもあると思います。効率的に、中学受験を乗り切るためには、そういう体力的な部分と、メンタル的な部分も考慮に入れて、子どもの現在の学力と子どもの性格も考えながら、志望校を選び、塾に入るようにしましょう。
また、塾以外にも勉強する方法はあります。家庭教師を雇って、勉強を見てもらうと、苦手な部分も自分のペースに合わせて効率よく学ぶことができます。しかし、家庭教師だけで中学受験し、上位校を目指したいという場合は、費用は高くなりますが、ベテランの、プロ家庭教師を雇った方が良いでしょう。中堅以下の学校を希望する場合は、中学受験を経験したことがある、大学生家庭教師でも充分です。しかし、家庭教師には相性もあります。指導力も個人差があるので、成績が上がらない場合は、はやめに他の家庭教師を依頼するようにしましょう。
中学受験の国語について、「国語は日本語だから、勉強しなくても大丈夫」とか、「国語は、いくらたくさん問題を解いても、成績が伸びにくいから、その分を別の教科にまわそう」、「子どもは本をよく読むのに、なぜか国語が苦手」と考えているような方は、結構多いのではないでしょうか。しかし、こういう考えを持っていては、中学受験の際に、痛い失点をすることになりかねません。
国語の場合、真面目に塾に通い、膨大な問題をこなしてきたにもかかわらず、なぜか本番になると、どうすればいいのかが分からなくなってしまい、解けなくなってしまうということが多いようです。国語は、文章の内容を正確に理解しているかどうかを試すものです。これは、日本人だから、できて当たり前ということはありません。
中学受験の国語で、「説明文」が苦手な人がいます。「説明文」の問題は、感覚やセンスでは解けません。作者が立てた筋道を、正確に理解することが大切です。また、説明文で厄介なのは、普段の生活では出てこないような言葉が、たくさん出てくることです。小学生は、普段は、両親、兄弟、友達など、論理的に理解しなくても、十分にコミュニケーションがとれるような人達と過ごすことが多いので、感覚だけで適当に話をしても、伝えたいことが、だいたい伝わります。
それに対して、国語の受験問題の説明文では、論理というルールに従っており、また、文章は抽象的で、その理由や具体例、他の具体例というふうな書き方がされています。つまり、論理を身につけることで、説明文を克服することができると考えられます。
中学受験の国語で、「物語文」が苦手な人もいると思います。そういう方の多くは、物語こそ、センスや読書が重要と思っているようです。しかし、物語文の読解では、主人公の心情を表す「客観的な理由」を意識する必要があります。センスや読書も、残念ながら役に立ちません。語文は、文中に出てくるセリフや動作からのみ、根拠を探し、いっさいの主観を排除して、心情を分析しなければなりません。
中学受験の国語で、「対策」が苦手な人は、読むのが遅い、文中に知らない言葉がたくさん出てきて理解することができない、なんとなくは分かるけど、解答の根拠が分からないという人が多いようです。生徒によって、原因が異なるので、その原因を、しっかり見定めて解決する必要があります。国語は、人によって、間違え方、苦手な要因、具体的な対策が違ってくるので、個別に対応する必要があります。しかし、他の教科に比べると、覚えることが少ないため、短期間で得意分野に変えてしまうことも可能な科目でもあります。
また、どうしても大変な場合は、「適語選択、指示語内容、文章挿入、空欄補充、並べ替え、表現選択、内容説明、防戦解釈」の答え方のみべんきょうするという方法もあります。もちろん、漢字や熟語は、地道に勉強する必要があります。
中学受験にかかわらず、算数で、計算が遅い、ミスが多い、応用問題が苦手という子供は、とても多いのではないでしょうか。偏差値55以下の子に限りますが、算数は、実は、3か月で偏差値を10も上げることが可能な教科です。勉強法をきちんと把握して、もっと偏差値を上げていきましょう。算数の計算が遅い場合、まず、計算の工夫と単純なスピードの2種類を、克服する必要があります。特に、計算の工夫については、短期間で克服する必要があります。注目する部分さえ間違わなければ、比較的楽に解ける問題もあると思います。
算数でミスが多いという人は、理解が曖昧なのか、それとも、本当にミスをしただけなのかについて、見定める必要があります。それによって、対応の仕方が変わりますが、ミスが多いという子には、計算用紙を上手に使えないということが原因になっている場合が多々あります。試験の時は、問題用紙の余白を使って計算すると思います。しかし、このとき、筆算を乱雑に書いてはいないでしょうか。筆算を、いろいろなところでやっていると、途中で符号を間違えるかもしれませんし、非常に効率が悪いです。計算ミスを減らすためには、ルールをしっかり決めることが大切です。決まったルールで問題を解けば、ミスは減るでしょうし、確かめ算をする癖もつくでしょう。
算数の一行問題が解けないという場合は、算数の問題を、絵にして解くようにするのがいいでしょう。算数に限らず、問題が読む力がないお子さんは、受験する上で、致命的な欠点を持っているということになります。複雑な面積図は、典型問題を繰り返し解くことで、パターンを覚えるのがいいでしょう。レベルの高い中学でも、典型問題に手を加えれば、解けるケースが多いので、中学受験を失敗しないために、これは大変重要なことです。
算数の応用問題が解けないという方も多いと思います。応用問題には、あるポイントに気付けば、典型的な基本問題になるという問題と、高度な応用力が問われてしまう問題とがあります。高度な問題が問われた場合、この際、きっぱり捨ててしまいましょう。そこに時間をかけてしまっては、他に解ける問題があっても、時間がなくて解けないということにもなりかねません。中学受験に出題される応用問題は、ポイントさえつかめば、典型問題になるものがほとんどです。そのポイントを、すばやく見つけられるような訓練をするようにしてください。それができれば、確実に合格点に達することでしょう。
数学の試験本番で、点数が取れないというのは、時間不足、ミス、あせってしまうというのが典型的な原因になるでしょう。それらを克服するには、問題を解く場合に、普段から制限時間を設ける、目新しい問題が出た時に備えて、時間配分、問題を解く順番を決めるなど、ある程度のテクニックをみにつけることが大切です。この訓練は、早めにやっておかないと、本番までに身につかないので、早めに始めるようにしましょう。
中学受験で算数を解く際は、こういったことが重要になってきます。しっかり身につけて、中学受験に挑み、本番では存分に力を発揮するようにしましょう。
中学受験の理科は、大きく分けると、地学、生物、化学、物理の4つの分野に分けることができます。理科において重要なことは、この4分野について、まんべんなく点数がとれるようにすることです。理科が苦手という人にとっては、計算するところが特にできないという人や、計算はできるけど、暗記問題が苦手という人もいると思います。
理科という教科は、基本的に、しくみを理解して、そのしくみを上手に利用して考えるという科目です。また、覚えて、覚えたことを書き、覚えたことを使って考えるということをして、点数を獲得するテーマもあります。4分野について、それぞれ基本を理解して、覚えて使うということが重要です。
中学受験の理科で問われることは、難関校は別ですが、覚えなければならないところをしっかり覚えることができていれば、80%は解くことができるとされています。もちろん、覚えた基本が完全にそのまま出るということは少ないと思いますが、それを利用して考えることで、問題を解くことができるということはあるようです。暗記シートなどを購入して、しっかり暗記できるようにしましょう。
中学受験の理科で、計算が苦手という人は、大勢いると思います。計算問題の出題率は、全体の1~3割程度という場合が多く、比重はとても高いわけではありませんが、計算問題が解けるかどうかで、大きく点数に差がつくことは確実です。合否に影響を及ぼす可能性もあります。計算問題が苦手な理由は、問題に対する経験が少ないというケースがほとんどです。経験が多いのと少ないのとでは、答えられる確率も変わってくることは明らかです。問題集を使って、基本問題を何度も解いて、パターンに慣れることを目標に頑張りましょう。
社会の問題は、正確な知識がなければ解けないものです。しかし、近年の思考力重視の中学受験の社会のテストでは、表面的な丸暗記だけでは、対応しきれないというのも事実です。今、現在、世の中で起こっている、社会の出来事に対して、関心を持ち、どうしてそうなるのか、その事件などについて、考えながら学習することが、中学受験の社会の勉強には必要になってきます。
まず、3年生になったら、地図に興味を持つことからスタートしましょう。テレビで出てきた地名や県名が、実際にどこにあるのか、調べてみるようにしましょう。また、自分の町もよく観察してみると、社会のことがわかってくるので、いいようです。
4年生になったら、山や川、県名を、白地図に書いてみましょう。あとは、学校や塾で習ったことは、その日のうちに復習しておくようにすると、理解が早まります。分からない問題が出てきた時は、すぐに答えを見るのではなくて、地図や資料を見て、まずはヒントを探すようにしましょう。
5年生になったら、地形や件名と一緒に、川や平野の名前も覚えましょう。資料集や地図帳を有効に活用することで、覚えることが楽しくなります。なぜと疑問に思う気持ちや、覚えようという気持ちは、どちらも大切です。このような気持ちになることを、忘れないようにしてください。また、テレビでやっている歴史番組やニュースを見て、背景や理由を、両親と一緒に話し合って、考えてみるのもいいことです。歴史の大きな流れをつかむという点では、歴史マンガも有効です。普段の生活と勉強している内容は、密接に結びついていることに、気が付くことができれば、社会の学習は、成功していると言っていいでしょう。
いよいよ6年生になりました。志望校等の過去問を解いてみて、傾向をつかみ、実力をアップさせる段階です。問題文を読む時は、勘違いや読み間違いがないようにする必要があります。また、答え合わせは、納得がいくまでやりましょう。毎回、消化不良を起こさないようにすることが大切です。歴史、地理、公民のいずれも、バランスよく学習し、苦手分野を作らないようにするのが、中学受験の社会では大切です。歴史は、起こった出来事と、その理由、またどのような影響を社会にもたらしたかを、結びつけながら覚えるようにしましょう。
社会が苦手だと感じる人には、各時代の人物を核にして覚えると、視点が変わって覚えやすいということがあるようです。時事問題については、1~2年以内に起きた出来事が、試験問題には取り上げられることがほとんどです。家庭でも、ニュースについての話題を増やすように心がけることで、政治経済に強くなるでしょう。